LPG車とは、ガスで走る車の詳細とメリット、デメリット

LPG車、液化ガスを燃料で走る車の総称がLPG車です。

液化ガスとはなんぞや？

液化しやすいガス、大気圧における沸点が４０℃以下のもの

液化しているガスのことです。プロパン、ブタンなどのガスをLPGと呼んでいます。

この液化ガスを燃料した自動車をLPG車といい、タクシーや営業車などで利用されることが多いと言えます。

LPGが燃料ですが、エンジン型式はほとんどガソリン車と変わりません。

ただ、新車でLPG車を販売しているのは、トヨタだけです。

その他の車種でLPG車として乗りたい方は、改造が必要になると言えます。

 

 

ガスで走る自動車の種類

ガスで走る自動車は、LPガスやブタンガスなどの液化ガスで走る車と天然ガスなどで走る車などがあります。

天然ガス車（CNG車、LNG車、ANG車）とLPG車があります。

天然ガス車は、大きく分けて下記の種類があります。

・圧縮天然ガス車＝CNG自動車

・液化天然ガス車＝LNG自動車

・吸着天然ガス車＝ANG自動車

次にLPガスなどのガスで走る自動車をLPG自動車と呼んでいます。

タクシーなどは、このLPG車が多いですね！

天然ガス車は、トラックなどに利用されることもありましたが、あまり普及しなかったと言えます。

 

 

LPG車のメリット

LPG車、液化ガス自動車のメリットと何でしょうか？

LPG車は、ランニングコストが抑えられることが一番大きなメリットではないでしょうか？

ガソリン価格よりもLPGは、安いことがタクシーなどの営業車で利用されてきました。

 

また、LPG車は、ガソリン車とほぼ同じくらい静寂性に優れていることもタクシーなど人を運ぶ車両に好まれたのでしょう！

 

LPG車のメリットは、

・LPG価格がガソリン価格よりもリーズナブルでランニングコストに優れている

・ガソリン車のエンジンをそのままでLPG車などにカスタムできる

・ガソリン車のエンジンなので静寂性は問題ない

・CO2の排出量も優秀で環境にも配慮できる

 

LPG車のデメリット

LPG車は、日本ではタクシーなどでしか普及していません。ランニングコストが控えられる点で、走行距離が多いタクシーなどではメリットが大きいですが、乗用車として普段に乗る方には、デメリットのほうが多いようで、普及しなかったと言えます。

ここでは、LPG車のデメリットを書いてみました。

LPG車のデメリットは、

・LPGの給油ステーションが少なく燃料補給に課題がある

・ランニングコスト以上に購入コストが必要

・排ガスやCO2排出量などもそれほど優れていると言えない

・日本ではほとんど普及指定なし、今後も普及は限定的

LPG車、ガスで走る車のまとめ

LPG車は、日本では、乗用車としてほとんど普及していないのが現状です。LPGステーションが少ないことでの給油の問題や普及していないことでの販売されている車種が限定的、LPG車へのカスタム費用が高いことなどから普及は今後も難しいと言えます。

また、LPG車は、車検も特殊で、普通の自動車、ガソリン車やディーゼル車で受ける項目の車検プラス、ガスタンクの検査もあります。車検費用も一般車よりも高くなることもマイナス要素だと言えます。

タクシー会社などでは、LPGの給油にも車検やLPG車の購入費用も問題ないので、ランニングコストが少しでも安いLPG車を利用しますが、一般家庭で自家用車と利用するには、不便やコスト面で選ぶ理由があまりないとも言えます。

自動車の燃料としての化石燃料は、世界的に見ても今後、少なくなっていくと予想され、LPG車も同じように規制なども厳しくなると思われます。

LPG車のことを書いてきましたが、タクシー以外での利用がほとんどないLPG車ですが、今後も日本国内では普及は難しい自動車燃料の1つではないでしょうか？

ハイブリッドカー、EV車などの覇権争いが激化していることからも自動車の燃料、駆動方式は、今後も進化していくと予想されます。庶民でも購入しやすい環境に優しい燃料ができれば、自動車業界も一気に変わるかもしれませんが、今のところは、EV車が、今後の自動車業界を牽引していくと予想されます。

 

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